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初夏(うりずん)に咲く花。
「サンニン」と方言で呼ばれる月桃(ゲットウ)。 例年よりも早く咲き始めてる気がする。 ゆずの散歩しながら、おととい?その前?くらいに 咲いているのに気づいた。 さやのような中から、花がこぼれ出てくる・・・。 雑草刈りはよいけれど、折角この花の美しい季節なんだから せめて花が咲き終えた頃に、刈ってあげてもよいのでは?と思う。 周辺でホテル工事が進んでいるので、雑草刈りやら除草剤撒いたり。 木々もかなり伐採されて、余計に他の木々まで傷んでいる。 旧暦の12月8日、今年は1月7日だったムーチーの日に 欠かせないのが月桃の葉、ショウガ科の植物。 葉っぱは殺菌効果が高いので御餅を包んでいたにせよ、 昔の人の知恵ってスゴイ。 茎も丈夫なので、刈り取ったあと束ねたりするのにも使えるスグレモノ。 雑草と変わりなく、どんどんはびこる、 ここらではどこにでも見られる植物だけど、 アロマテラピーではエッセンシャルオイルもあるし、 化粧品とか月桃茶、月桃紙(シックハウス症候群の対策に有用らしい) と工業原料として使われたり。 見直されてる、地球に優しい植物なのになぁ。 南国らしい花だしね・・・。 だらりとしてて稲穂型、切花にはあんまり向かない。花に香りもあまりない。 昔はクセのある葉の匂いが今ひとつ好きになれなかったけれど、 たまに葉を切って雑草と一緒に燃やしていぶすと、なんともいえない香り。 この葉の香りのもとになる成分には防腐・防虫・防菌・消臭効果があるらしく、 最近は靴や箪笥の脱臭剤とかも作られてる。 ゆずは散歩中、なぜか、この花のにおいも確認する。なんで?シッコでもかかってる? なぜ「月の桃」か?・・・ 葉の形が三日月に似てて、花の色や形が桃に似ているように見えたからだって・・・(^^) ソテツも一部花がさいているのを見かける。 椰子の木々も、皮がむけ落ち、成長が見られる時期。 植物達の伸びる喜びが伝わってきそうで、この時期はうれしい。 長い一人暮らしの頃、動物が飼えなくて、ずっと観葉植物たちと暮らしていた。 話しかけると成長が早いと聞いてからは、毎日鉢々に話しかけ、手入れ。 音楽を聞かせるとよいと聞けば、歌い、葉っぱから波動が出てる、と聞けば そぉーっと手を葉に近づけて確かめたり。 動物が飼えない分、アパートの回り、会社の周りの大きな木々を見つけると 手で触れられるなら近寄り、無理なら立ち止まって、心の中で話すことが多かった。 樹齢百年以上の木々は歳をとれば取るほど、じんわりあったかーいものが こちらに伝わって、仕事で疲れてても、「おつかれさま」って包まれてるようで とてもここちよかった。(わたしは、昔から変な人だったのかも・・・) 今でも大きく太い八重山椰子を見かけると、「触ってもいいですか?」と聞きながら そぉーっと触れる。樹木もよく樹齢何百年クラスになると、立ち入り禁止が多いが、 そんな長老さまこそ、ぜひ近くでお会いしたいのに・・・と思ってしまう。 近所で、大きなガジュマルや木々が切られてた跡を見ると とっても胸がいたくてしかたない・・・ 春なのに、初夏なのに、去年に比べて、植物がとっても減ってさみしい季節・・・(涙)
by yuzu-wasa
| 2006-04-17 19:33
| しまのはなし
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